宅建業電子申請システムとは
宅建業電子申請システムとは、宅建業者や私のような行政書士が、国土交通省や都道府県に対して行う宅建業免許や宅建取引主任者登録に関する申請や届出手続きをネットで行えるシステムです。
ペーパーレス化が進み、行政手続きも急速に電子化、オンライン化に変わりつつあります。
今までは、大企業の様に、人がたくさんいる会社以外では、忙しい社長さん自らが足を運ぶことも珍しくなかったかと思いますが、このシステムの導入により、大幅に時間と労力が節約出来るようになります。
宅建業電子申請システムにするメリットとして次のものがあります。
1.365日、24時間いつでも申請や届出が可能になり、役所まで行く必要がなくなる。
2.2回目以降の申請・届出手続きの際には、最初に登録したデータをダウンロード出来る(ダウンロード出来ない項目もあるようです)ので、入力作業が軽減される。
3.申請状況の確認がネットで可能になる。
ただ、このシステムも段階的に導入される予定で、全ての手続きをオンライン上で完結するまでには至っていません。予定として、下記スケジュールが発表されています。
◆第一弾・・・平成19年9月3日より4つの手続きがオンライン化
1.免許申請事項の変更の届出
2.業務を行う場所の届出
3.宅建取引主任者の資格登録簿登録事項の変更登録申請
4.宅建主任者の死亡等の届出
◆第二弾・・・平成19年11月より(正確な日付は未定)10の手続きがオンライン化
1.宅地建物取引業の免許(新規、更新、免許換え)
2.免許証の書換交付申請
3.免許証の再交付申請
4.営業保証金供託済の届出
5.廃業等の届出
6.宅建取引主任者の登録申請
7.宅建取引主任者の登録移転申請
8.宅地建物取引業保証協会の身分得喪の報告等
10の手続きで数字が8までしかありませんが、1.が新規と更新、免許換えで3つあるので、トータルで 10になります。
運用当初は、行政の受入れ体制が完全では無いと思いますので、混乱が予想されますが、システム自体は非常に便利なものですので、宅建業に関わる方は、ご検討された方が良いと思います。
詳しくは、財団法人不動産適正取引推進機構のホームページをご参照下さい。